Yahoo!ショッピングは倍倍ストアに参加すると売れるけど、PRオプションなど色々取られるので最後は楽天やAmazonよりもコストが高くなる、という声が多いです。
実際、倍倍ストアにどんどん参加し続けると必要なPRオプション料率は上がり続けるので、利益を圧迫されてしまいます。

そこで、倍倍ストアに参加するときはコスト管理をしながら参加しましょう。
まず、Yahoo!ショッピングでどのようなコストが発生するか考えてみます。

絶対に発生する費用

決済手数料

クレジットカード手数料やPayPay決済の手数料など、決済手数料は確実に発生する費用です。
Yahoo!ショッピングの場合、クレジットカード手数料は3.24%(ヤフージャパンカード・PayPayカードは3%)、コンビニ決済は利用金額によって1%~7.5%などとなっています。
決済方法によって手数料は違いますが、平均すると売上全体の約3%の手数料がかかってきます。
そのため、決済手数料は3%で計算します。

アフィリエイト手数料

またアフィリエイトプログラムも出店した時点で参加になっているので、アフィリエイト経由の注文があるとアフィリエイト手数料が発生します。
ただし、Yahoo!ショッピングではアフィリエイト経由の注文は少ないのと、成果報酬も1%になっているのでほとんどのショップでは売上金額の0.1~0.3%ぐらいです。
そこで、0.3%分はアフィリエイト手数料として発生すると考えて、決済手数料3%+アフィリエイト手数料0.3%の3.3%が何もしなくても発生する費用ににあります。

ショップによって発生するコスト

PRオプション料率

PRオプションは参加必須ではないですが、Yahoo!ショッピングで売上を上げるためには参加が必要になってきます。
ジャンルにもよりますが、3%~10%ぐらいで運用しているショップが多いようです。
この普段のPRオプション料率もコストとして考える必要があります。

クーポン費用

クーポンも活用しているショップが多いのではないでしょうか。クーポンによる値引きは直接のコストではないですが、利益計算のためにも入れて計算するのがおすすめです。

広告費

Yahoo!ショッピングではアイテムマッチの費用対効果が非常に高いのと、アイテムマッチ経由の売上は伸ばしやすいので参加しているショップが多いと思います。ジャンルによってROAS(費用対効果)の目安が異なってきます。
仮にアイテムマッチのROAS(費用対効果)が1000%、アイテムマッチ経由の売上が半分のショップだと売上に対して5%の広告費が発生しています。

その他、純広告など他の広告枠を利用している場合はその広告費も発生します。

倍倍ストア参加について

続いて、倍倍ストアの費用を考えてみます。倍倍ストアに参加するには、PRオプション料率のアップとポイントアップ分の負担の2つが発生します。

参加PRオプション料率について

参加PRオプション料率は普段のPRオプション料率によって異なりますが、普段のPRオプションが3%の場合、倍倍ストア参加は7%ぐらいになることが多いようです。お店によって参加PRオプション料率は異なるので、キャンペーン情報でチェックしてください。

倍倍ストアポイント負担について

倍倍ストア参加には「倍!倍!ストア 誰でも+5%」または「倍!倍!ストア 誰でも+10%」のポイントアップが発生します。
※ときどき、+15%の枠があることもあります。
「倍!倍!ストア 誰でも+5%」に参加した場合は、5%のポイント負担が発生します。

このため、倍倍ストア参加では普段のPRオプションとの差額分と、ポイント負担分の2つのコストが発生します。

倍倍ストアで実際どれぐらい費用がかかるか

多くのショップでは毎日倍倍ストアに参加するのではなく、毎週日曜日だけ(土曜日も含む)、5のつく日曜日だけ、など参加する日を決めて参加していると思います。
多いパターンは日曜日だけ参加するショップが多いので、日曜日だけ参加する場合で考えてみます。

まず、日曜日の売上は全体の売上に対して約50%と大きく偏っています。(実際はジャンル・ショップによって異なるので、御社の売上を元に計算してみてください)
さらに土曜日の売上も全体の売上に対して約10%です。
倍倍ストアは土日でセットになることが多いので、倍倍ストアに参加すると売上の60%が倍倍ストアのコスト対象になってきます。

実際に倍倍ストアでどれぐらいコストがかかるか

どれぐらい費用がかかるか、以下のような例で計算してみます。
普段のPRオプションが3%、倍倍ストア参加PRオプションが7%。倍倍ストアは+5%に毎週日曜日に参加。

倍倍ストアに参加していないときのコスト

決済手数料3%+アフィリエイト手数料0.3%+PRオプション3%=6.3%
倍倍ストアに参加していないと、6.3%の手数料が発生しています。

倍倍ストアに参加したときのコスト

では毎週日曜日に倍倍ストアに参加するパターンで計算してみます。
決済手数料3%+アフィリエイト手数料0.3%+PRオプション3%+倍倍ストアPRオプション差額4%×60%+ポイントアップ5%×60%=11.7%
このように、元の6.3%に比べて11.7%と倍近くコストが発生しています。

ただしアイテムマッチなど広告費については、日曜日は費用対効果が高いですし倍倍ストアに参加するとさらに費用対効果が上がります。
アイテムマッチのROASと利用金額を見ながら、さらにコストとして計算してみてください。

倍倍ストアは長期戦略も考える

倍倍ストアに参加すると売上は上がりますし、また競合店舗が参加しているのに自店舗が参加しない場合、競合店舗との差が開いてしまいます。
競合店舗が伸びると、自店舗の商品の検索順位が弱くなったりアイテムマッチの費用対効果が悪くなるなどのデメリットが発生するので、単純に倍倍ストアをやめるのはおすすめしません。
勝負するタイミングなどを考えコスト計算もしながら、参加していくのがおすすめです。
※SEOのロジック、アイテムマッチのロジックはこちらの記事もご覧ください。
SEOのロジック
アイテムマッチのロジック

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