Yahoo!ショッピングのキーワード広告であるアイテムマッチ(ストアマッチ)には、メーカーや広告代理店を中心に使われている、ストアマッチプロという上級版があります。

以前はメーカーアイテムマッチという名前でしたが、StoreMatch Pro(ストアマッチプロ)という名前に2023年から変更になったので、この記事ではストアマッチプロと記載します。

通常のアイテムマッチとストアマッチプロの違い

まず、通常のアイテムマッチとストアマッチプロの違いは大きく以下の4点です。

1.キーワード指定ができる

通常のアイテムマッチでは、表示させたいキーワードを指定することができません。商品名などに入っているワードを元に、自動的に決まります。
ストアマッチプロの場合は、自分で出したいキーワードを指定することができるので、重要なキーワードを指定するなどの活用ができます。

2.どんなキーワードで来たか、レポートが見られる

キーワード指定をしている場合はもちろん、キーワード指定をしていない場合でも、どのようなキーワードでクリックされたかデータで確認することができます。
自店舗の商品にどのようなキーワードが出ているか確認ができるので、効果が高いキーワードはキーワード指定に登録して強化したり、SEOでも出やすくなるように商品名を変えたりすると言った活用ができます。

3.直接購入、間接購入(店舗内の他の商品を購入)の両方がわかる

お客様がアイテムマッチの商品をクリックして、その商品ではなくサイズ違いの他の商品を買うなどの行動は、よくある購入パターンだと思います。
アイテムマッチでは、直接購入(その商品を買った場合)と間接購入(店舗内の他の商品を購入)の両方が合計されて成果となっているので、店舗内回遊をしてもらうためにバナーを入れたりしても効果が測定できません。
ストアマッチプロの場合は、直接購入と間接購入それぞれの売上やROAS(費用対効果)などが確認できるので、フロント商材として作り込むといった施策も可能です。

4.入札金額が違う

以上のような大きなメリットがありますが、最大のデメリットは入札金額が高くなることです。キーワードを指定する場合は最低で1クリック70円から、指定しない場合でも45円からと、通常のアイテムマッチが25円からなのに比べて、大きく上がります。
また、アイテムマッチの金額のロジックは、他に広告を出しているお店と商品スコア(SEOレベルや売上など)と入札金額を比べて決まりますが、誰も広告を出してないキーワードは当然ながら最低価格になります。
たとえば店舗名だと自分しか広告を出してないケースが多いですが、アイテムマッチなら25円なのにストアマッチプロだと45円になってしまうなど、予算の消化が早くなります。

ストアマッチプロの活用方法

ストアマッチプロは通常のアイテムマッチに比べてできることが多いので、以下のような活用をするのがおすすめです。

競合のブランド名などで表示させる

ライバルメーカーのブランド名は、通常のアイテムマッチで表示させることは不可能です。(通常のアイテムマッチは商品名などにライバルブランド名を入れないと出ないため)
ストアマッチプロでは、キーワード指定ができるので競合のブランド名だったり、効果効能など薬機法で商品名に入れることができないキーワードに表示させることができます。
ただし、アイテムマッチのロジックとして商品名などにキーワードが入ってないと、評価が低くなります。そのため、ライバルのブランド名に表示させる場合は、入札単価を高くしないと出にくくなるので注意しましょう。

ストアマッチプロと通常アイテムマッチを組み合わせる

ストアマッチプロを契約していても、通常のアイテムマッチは利用可能です。先ほど入札金額の違いで解説したように、ストアマッチプロは最低45円からになるので、競合がいないワードでも45円になってしまい、広告費が増えるデメリットがあります。
そこで、重要なキーワードはストアマッチプロでキーワード指定をして、通常アイテムマッチを安い金額で入札すると、重要なキーワードは高い金額、それ以外は安い金額という使い分けができます。
なお、同じ商品をストアマッチプロと通常アイテムマッチで登録した場合、常にストアマッチプロが優先されるので注意してください。
ストアマッチプロではキーワード指定だけにするか、ストアマッチプロに登録する商品を限定するなどの対応をすれば大丈夫です。

キーワード調査ツールとして使う

ストアマッチプロでは、商品ごとにどのようなキーワードでアクセスされたか確認することができます。
ストアクリエイターの検索流入では「店舗全体」でアクセスされたキーワードしかわからないので、より細か異対策をしたい場合に効果的です。

ストアマッチプロを使うには?

ストアマッチプロは、メーカーや広告代理店向けのサービスですが、店舗でも希望すれば利用が可能です。
Yahoo!ショッピングの店舗担当に連絡をしてみてください。


ストアマッチプロの活用方法は、ブランドサーチアド広告でも同じような活用が可能です。
弊社ではストアマッチ・ブランドサーチアドなどの対策も含めた、コンサルティングも実施しております。

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