2022年8月31日から、Yahoo!ショッピングではパソコン版の検索画面およびスマホブラウザの検索画面で優良配送になっている商品は優遇する、となっています。
実際、どのぐらい影響があったか、調査してみました。
結論としては、優良配送に対応している店舗はやや順位が上がったが、優良配送に対応していない店舗は大きく順位が落ちています
例として、優良配送に対応しているPayPayモール店舗の例と、優良配送に対応していない店舗の例で見てみます。

優良配送に対応している店舗

この店舗では、土日がお休みなので9月3日(土)は優良配送マークは付いていません。ただし土日は倍!倍!ストアに申し込んでいるので、倍倍ストア分PRオプションが上がっています。

キーワードは非表示にしていますが、楽天キーワードランキングでも100位以内に入るビッグワードです。
こうしてみると、ビッグワードだけの順位は優良配送の優遇が始まった8月31日の前後でそれほど変わっていません。これは、ビッグワードなので、すでに優良配送に対応している商品ばかりだったからだと思われます。
一方、下の「〇〇〇 ギフト」については、優良配送でない商品が特に60位以下(3ページ目)に多かった影響で、多くの商品の順位が上がっています。
他の店舗でも同様に、ビッグワードはやや順位が上がる程度で、ミドルワード以降が上がっているケースが多いです。そのため、優良配送に対応した上でキーワード調査をしっかりすると、順位が上がりやすくなったといえます。

優良配送に対応していない店舗

次は、倍!倍!ストアに対応していない店舗の例です。なお元になっているキーワードは、楽天キーワードランキングではランクインしないミドルワードです。

8月30日の時点では1ページ目(30位以内)に7商品いて、上位表示もできているキーワードでしたが、優良配送に対応している3位の商品と15位の商品を除いて、いなくなってしまいました。9月3日と9月4日は倍!倍!ストアにしてPRオプションも上がっているのに、圏外になった商品はそのままです。
さらに2ワード、3ワードの場合で見ても、同じ傾向になっています。

今後の対応

2022年9月13日から、スマートフォンのアプリでも同じ優良配送の優遇が始まります。その時点で、優良配送に対応できていない商品は同じ様になってしまいます。
優良配送に対応していない店舗は物流を外注化するなど、なんとかして対応しないとYahoo!ショッピングで売っていくのが厳しくなりそうです。

一部例外のカテゴリについて

オーダーメイド商品など、優良配送に対応するのが難しいジャンルについては、今回の優良配送優遇の対象外になっています。詳細は、ストアクリエイターで「優良配送対象外カテゴリ」を御覧ください。
例えば「お名前シール」で検索した場合、以下のように優良配送になっていない商品も出ますし、そもそも「優良配送で絞り込んでいます」という表示もされません。

2022年9月23日修正
Yahoo!ショッピングの優良配送セミナーで確認しましたが、優良配送除外カテゴリ及び、優良配送絞り込みを解除した場合、昨年12月からの優遇を含め、優良配送の優遇は一切していない、とのことです。
なお、「優良配送対象外カテゴリ」でも8月31日からスタートした優遇がされていないだけで、もともと優良配送が強かった状況は変わっていません。先程の検索結果でも、優良配送商品が1位、2位、4位を取っています。

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